「ほのぼの」

雨の途切れた夕方は

友の顔の光見て

見上げた空は ほのぼの茜(あかね)

 

<山吹(Yamabuki)>

 


「萩(はぎ)の花」

七月下旬の朝風は
萩の花並通り抜け
いつの間にかに秋の色

 

<山吹(Yamabuki)>

 


「波打ちながら」

変わり目はいつもゆったり波打ちながら
猛暑の後の春風は
忘れないでと耳元で

 

<トンボ草 (Tonbosou)>


「外の暑さを」

涼しい部屋に
外の知らせは
光の反射

 

<トンボ草(Tonbosou)>



「月見草」

悲しく澄んだ蜩(ひぐらし)の
音色が消えたその後に
恥ずかしそうに黄色身 開き

 


<トンボ草(Tonbosou)>



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