「雷光」
田圃(たんぼ)の上の黒い雲
音無し雷 数本も
夏の勢い空にも満ちて
<トマト(Tmato)>
「橋詩の世界」
花開く
橋詩の世界も
広々と
<カラスノエンドウ(Karasunoendou)>
「夏感」
暑いねじ込む日差しより
皮膚の厚さの熱源が
夏を心に染み込ます
<蝶 (Chou)>
「二羽のトンボ」
トンボ二羽
離れて留まる去年の草に
時たま再び絡(から)み合い
<バッタ(Batta)>
「雷鳴バックに」
雨なし雷鳴バックに据(す)えて
ホオジロ ウグイス離れて歌う
七五調と二拍子で
<軍配ナズナ(Gunbainazuna)>