「梅雨の雉(キジ)」
梅雨の朝
雉の喉(のど)にも
力が溢(あふ)れ
<豚菜(Butana)>
「梅雨の合間」
音もなく
薄明るい空からも
柳の枝も垂(た)れ静か
<父子草(Chichikogusa)>
「六月十日」
夕暮れの部屋の中でも
夏が顔出す
六月十日
<烏の落ち羽根 (Karasuno Ochibane)>
「ミス日本グランプリ」
選びに選んだフィルムを
大きく大きく引き延ばす
待ち遠しいな出来上がり
<紫詰め草(Murasakitsumekusa)>
「朝の烏(からす)」
朝の烏は曇り空
二羽連れだって
前を飛ぶのは雄?雌?なのか
<ネジ花(Nejibana)>