「ヒマワリ」
ヒマワリ映えるは青の朝空
夏の風に煽(あお)られて
はためく花弁は周りを圧す
<十二単(Jyuunihitoe)>
「昼の熱暑は」
夕風は秋気分
真夏の熱暑は
何処行った
<岡虎の尾(Okatoranoo)>
「雀と鳩(はと)」
屋根の細い道筋に
鳩の間に雀さん 鳩はお互い近寄りたくて
雀さんぴょこんと跳ねて席譲り
<人参 (Ninjin)>
「日はとっぷりと」
もう既に日はとっぷりと
程良い疲れが
幸せの元
<カンナ(Kanna)>
「からからの」
梅雨明けの澄んだ日差しに焙(あぶ)られて
からから土はからからと
そこに優しい しとしと雨が
<山吹(Yamabuki)>